ごあいさつ

医療の進歩や生活環境の変化によって日本人の平均寿命は延びました。しかし日常生活を健康上の問題で制限されることなく生活できる期間、いわゆる健康寿命はそれほど延びていません。当院では、障がいを持つ患者さんに対して、社会生活を取り戻せるように機能回復訓練を行っています。たとえ体の不自由さが残った場合でも安心して日常生活が送れるように、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・ソーシャルワーカー・薬剤師・栄養士など各専門職がチーム一体となって総合的にリハビリを提供し支援します。

リハビリテーション部 部長 大山 章子

 

普段、私たちは無意識に重力に逆らって身体を動かし、日常生活を送っていることを考えれば、不必要な安静・臥床は決して良いことではなく、心身機能の低下(廃用症候群といいます)を招く要因であることは容易に理解できます。
当院リハビリテーション部では、廃用症候群の予防に努め、残存した心身機能を最大限に活かし、日常生活の自立・向上を図ります。
そのために、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の各専門職種が、患者さんお一人おひとりの障がいの程度にあわせたよりアクティブでより実用的なリハビリテーションメニューを提供いたします。

リハビリテーション部 外部講師 山田 和政

リハビリテーション部理念

  1. 和光会の理念を基盤とし、住み慣れた地域で、活き活きと安心して生活できるリハビリテーションサービスの提供に努めます。
  2. 常に患者さんの立場を尊重し患児・利用児においては発達に応じた、患者・利用者においてはニーズに応えた日常生活活動の獲得に向けた理学療法、作業療法、言語聴覚療法を提供します
  3. 年齢を問わず、地域で暮らす方の健康維持・増進をサポートするための予防リハビリテーションを提供します

施設紹介

リハビリテーション部

機能訓練室

4階フロアに、446㎡の機能訓練室があります。数多くのリハビリテーション機器を取り揃え、豊富なリハビリテーションメニューを提供できるようにしています。

リハビリテーション部

屋外庭園

機能訓練室に隣接して屋外庭園があります。東側に金華山を眺めながら屋外での歩行訓練が行えます。

部門紹介

リハビリテーション部

理学療法

理学療法では、身体機能の向上と日常生活動作の獲得を図り、在宅復帰を目指します。そのため、日々の理学療法(訓練)効果を、様々な評価機器を用いて数値化し、より効果的な理学療法プログラムの立案に努めています。また、脳血管障害に対しては積極的に装具療法を行い、早期からの歩行訓練を実施しています。

リハビリテーション部

作業療法

作業療法では、病気や事故等で生じた障がいに対して、身体機能訓練や日常生活動作訓練を実施しています。

特に日常生活に重点を置き、障害を持っても個々の残された機能を最大限に活かし、その人らしい生活を送れるように、一人ひとりに合った動作方法や道具を工夫し、患者さん、ご家族を支援します。

また、作業活動を訓練に取り入れる事で全身持久力の維持・改善をはかると共に、精神的なサポートを実施し、退院後自立した生活を送れるよう住宅環境の指導や、ご家族への介助指導を積極的に行っています。

リハビリテーション部

言語聴覚療法

言語療法では、脳卒中等によって生じたコミュニケーション障がい(失語症や構音障害など)に対して、必要な検査及び評価を基に訓練を実施し、コミュニケーション能力の維持・向上を図ります。
また、適切な代償手段を検討し患者さん、ご家族を支援します。
嚥下機能(=飲み込みの力)の障害に対しては、機能改善のための基礎的トレーニングを行なうとともに、多職種で連携して、食形態・姿勢・方法などの食事環境の調整を行ない、安全に食事がとれるように支援します。

リハビリテーション部

当院の「リハビリテーション部」は、廃用症候群(安静状態が長期にわたって続くことにより起こる、さまざまな心身の機能低下)の予防に努め、残存した心身機能を最大限に生かし、日常生活の自立・向上を図ります。
そのために、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の各専門職が、患者さんお一人おひとりの障がいの程度にあわせたよりアクティブでより実用的なリハビリテーションメニューをご提供いたします。

当院のリハビリテーション部の特徴

一般病棟、地域包括ケア病床、回復期リハビリテーション病棟、訪問リハビリ、小児リハビリテーション(外来)、成人外来の機能を有しており、幅広い患者層に対してそれぞれのスタッフが患者様の機能・能力向上を目指し、在宅復帰・社会復帰に向けた支援を行っています。
新人教育に対して力を注いでおり、目の前の患者様に対してしっかりと向き合うことができるような知識や技術を持ったスタッフを育成するために専属の教育スタッフを配置しています。
経験豊富な教育スタッフが直接指導を行うことで教育内容の質が担保され、全ての新人スタッフが質の高い指導を受けることができます。
また、当院は星城大学から3名、関西医療大学から1名、中部大学から1名の計5名の外部講師による臨床指導・研究指導を受けることができる環境が整っています。

回復期リハビリテーション病棟実績

機器紹介

靴式下肢荷重計
ゲートコーダー 
MP-1000

靴の前側と後側に荷重量を読み取るセンサーが置かれた靴型の下肢荷重計です。前後のセンサーにより、必要な精密なデータが得られます。
大腿骨や下腿の骨折などにより、下肢にかかる荷重をコントロールする必要のある患者さんに、適切な荷重量に応じたリハビリプログラムを提案しています。
シューズタイプで完全にワイヤレスなので、平地や階段、実際に在宅での生活を想定しての訓練など、さまざまな環境での歩行状態を把握することができます。
訓練中は手元の画面でリアルタイムに荷重量をモニタリングしながらスムーズな訓練が可能です。
靴式下肢荷重計ゲートコーダー MP-1000

免荷式リフト popo

リフト機能で身体を吊り上げ、下肢にかかる体重の負荷を軽減する「免荷機能」により、これまでにない歩行訓練を実現できます。ハーネスが身体をしっかりと保持し、バランスを崩しても転倒のリスクを軽減し、コンパクトなので訓練の場所を選ばず、自由に歩くことが可能です。
当院リハビリテーション部ではこれまでも可能な限り起立・歩行訓練を積極的に取り組んでいましたが、介助者の技術に訓練の質が左右され、かつ介助者への負担も小さいものではありませんでした。
しかしこのpopoを導入したことにより介助者による技術差・介助者への負担もなくなり、さらに積極的な歩行訓練が可能となりました。

リハビリテーション部
リハビリテーション部

アイカメラ

当院ではリハビリテーション(以下、リハビリ)の一環として「アイカメラ」という先進的な機材の導入を致しました。

アイカメラって?
  • ゴーグルを装着し、眼球運動の測定を行う機械です。
  • パソコン上に視野が表示され、その上に眼球運動=視線が表示されます。
  • 簡単に準備から計測ができ、負担の少ない機械です。

アイカメラを用いることで日常生活における患者さまの「視線」をスタッフのみならず、患者さまご自身や、家族さまが把握することができます。その結果をもとに従来から提供している身体機能や精神的サポート、またご自宅の環境の調整に加えて、患者さまの「視線」を知ることでより個別性に特化した具体的な動作の指導や環境の調整を行うことが可能になります。

また、今年度からアイカメラを用いた研究も同時に実施しており、第49回日本作業療法士学会で2演題の発表を行いました。今後も臨床現場での活用はもちろん研究を進めることにより、科学的な根拠に基づいたリハビリの提供をできるよう邁進していきます。

その他の機器も多数取り揃え、患者様に必要な訓練を行っています。
アイカメラ

随意運動介助電気刺激IVES(アイビス)

皮膚の表面から電気刺激を与えることで、筋肉の働きを補助することができる機器です。
脳卒中を患い,上肢もしくは下肢に麻痺がある方や、長期間ベッド上での生活を過ごしたことで、筋肉が働きにくくなってしまわれた方に対し、日常生活で上肢,下肢を動かしやすくするための補助具としてIVESを用いることで、筋肉の萎縮を予防する効果や麻痺の改善に寄与することが期待されます。

リハビリテーション部

入浴動作の模擬訓練

実生活に必要な動作の訓練を行います

その他、
当院の取り組み。

リハビリテーション部

家事動作訓練

ご自宅にて調理動作が必要となる患者さまには、出来る限り退院前に調理動作の訓練を行い、安全に実施して頂くための方法について指導を行っております。

リハビリテーション部

家屋調査・家族指導

ご自宅に退院される患者さまには、出来る限り退院前にご自宅にし、家屋の改修の必要性や、実際の生活の場での介助方法の指導をご家族の方に行っております。

学生指導

  理学療法 作業療法 言語聴覚
令和2年度 9名 10名 0名 19名
令和元年度 19名 12名 1名 32名
30年度 18名 14名 1名 33名
29年度 18名 12名 1名 31名

 スタッフ数

理学療法士 作業療法士 言語聴覚士
39名 29名 11名 79名
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