地域包括ケア病床、
回復期リハビリ病棟を備えた
在宅療養支援病院

看護部 - 山田病院

ごあいさつ

当院は、岐阜市の西に位置し、病床数113床の中小規模の在宅療養支援病院(地域包括病床含む一般病棟57床、回復期リハビリテーション病棟56床)です。グループ内には、「笑顔で安心して暮らせる地域を目指す」医療と福祉の総合サービスが提供できるよう訪問看護ステーション、在宅療養支援診療所、介護施設(介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者施設など)があります。医療・介護が途切れることがないよう、病院と施設や事業所がお互いに連携して地域包括ケアを実践しています。

また、病院の理念のもと、安心で安全な療養環境を整え、患者さんやご家族に喜んでいただけるような看護・介護の提供を目指しています。そのために、常に関係職種と連携し、専門的知識や技術を正しく提供できるよう「相手を思いやる心を大切にする職場づくり」に努めています。

これからも、皆さんのお力添えをいただきながら、地域の方々に信頼され、良質で手厚い看護の提供ができる体制づくりに努めていきます。お気づきのことがございましたら、ご一報いただければ幸いです。

看護部長

看護方式

看護部理念

 法人・病院の理念に基づき、地域の皆さんに信頼される看護部として患者さん中心の考え方のもと、安全で質の高い看護を提供します。
看護部理念

看護部方針

  1. 患者さんやご家族の意向を尊重し、満足される看護を提供します。
  2. 関係職種と協力し、安全で安心な看護サービスを提供します。
  3. 地域の保健・医療・福祉機関と連携し、継続的な看護の提供に努めます。

看護部ビジョン

患者のそばにいる看護 『よりそう看護の実践』

 

看護方式

 セル看護提供方式

看護師の動線(動き)の無駄を省き、「患者の側で仕事ができる=患者の関心を寄せる」を実現する方式 
その日勤務している看護師全員が患者を受け持つ(担当患者は均等割りを基本とする)
一部屋を複数で担当する
ケア度が高い患者に対しては、ブロックを超えて協力する

 

※患者把握のため、いつも同じ患者の担当にならないよう、日々担当するブロック患者を入れ替える

導入の効果

  • 動線が短縮されたことで、スタッフ個々の負担が軽減しました。
  • 超過勤務時間が減少しました。
  • 日勤の担当患者が明確になったことでチーム内(看護師、介護職)の協力が強化されました。
  • 患者の側にいるためナースコールにすぐ対応できるようになった = ナースコールが減少した。

 

勤務体系

  • 常勤:二交代制勤務
  • 非常勤:7:00~20:00までの3~8時間勤務の中で調整が可能。勤務形態15種類以上。

看護部教育体制
について

看護職員の教育

 全国で使われているJNAラダーに沿った教育を取り入れており、看護師としてどこでも通用する研修・教育を行っています。
 

 JNAラダー

本看護協会が開した看護の能力開発・評価を行うシステムで、臨床看護の実践レベルに応じて必要な能力を示すものです。
 看護実践能力の核となる4つの力「ニーズをとらえる力」「ケアする力」「協働する力」「意思決定を支える力」を、
 それぞれ5の習熟段階で評価します。

看護の核となる実践能力   レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ レベルⅤ
レベルの定義 基本的な看護手順に従い必要に応じて助言を得て看護を実践する 標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する 幅広い視野で予測的判断を持ち看護を実践する より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する
ニーズを捉える力 レベル毎の目標 助言を受けてケアの受け手や状況(場)のニーズをとらえる ケアの受け手や状況(場)のニーズを自らとらえる ケアの受け手や状況(場)の特性をふまえたニーズをとらえる ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる ケアの受け手や状況(場)の関連や意味をふまえたニーズをとらえる
ケアする力 助言を得ながら、安全な看護を実践する ケアの受け手や状況(場)に応じた看護を実践する ケアの受け手や状況(場)の特性をふまえた看護を実践する 様々な技術を選択・応用し看護を実践する 最新の知見を取り入れた創造的な看護を実践する
協働する力 関係者と情報共有できる 関係者と情報共有ができる 看護展開に必要な関係者を特定し、情報交換ができる ケアの受け手を取り巻く多職種の力を調整し連携できる ケアの受け手の複雑なニーズに対応できるように、多職種の力を引き出し連携に活かす
意思決定を支える力 ケアの受け手や周囲の人々の意向を知る ケアの受け手や周囲の人々の意向を知る ケアの受け手や周囲の人々に意思決定に必要な情報提供や場の設定ができる ケアの受け手や周囲の人々の意思決定に伴うゆらぎを共有でき、選択を尊重できる 複雑な意思決定プロセスにおいて、多職種も含めた調整的弥桑地を担うことができる

レベルⅠでは、ナーシングスキルを使いながら学んでいきます。
 准看護師の新人も入職しますので手厚い体制で1人前の看護師に成長できるよう支援しています。

POINT!
2階、3階ともに入院時から、退院及び退院後の生活を視野に入れた看護を行っています。また在宅との連携に特徴を持つ山田病院ならではのプログラムにより、広い視野を持ち、地域で活躍できる看護師の育成をしています。

レベルⅡ、Ⅲ、Ⅳでは山田病院の独自プログラムの研修コースがあります。
 毎年コースを選択し取り組みます。自分のペースに合わせてゆっくり進めたり、2つのコースを一緒に受けることもできます。

● レベルⅡのコース 「メンバーシップ」 「介護サービス」
● レベルⅢのコース 「リーダー」 「医療安全」 「業務改善」 「訪問看護」
● レベルⅣのコース 「SWOT」 「他職種連携」 「入退院支援センター」 「発表」

 

看護師・推進プログラム

それぞれに合わせた個別の教育を行っています。

新 人 1年かけて知識・技術が習得できるような計画になっています。新人個々のレベルに合わせて夜勤の開始時期を調整しています。
途中入職者 当院には途中入職者が多く在籍しています。途中入職者はブランクがある方があり、その不安が解消できるように途中入職者プログラムがあります。電子カルテの操作が不安な方、病棟経験のない方のために『ゆっくりコース』を準備しています。その方の状況に応じて夜勤を計画していきます。

 

コース

ゆっくりコース

ブランクがある方     
電子カルテの経験がない方
病棟経験がない方 など 

通常コース


直前まで病棟勤務をしていた方


入職者研修

 入職~5日目まで、入職者研修を行います。入職に必要な研修を受けながら進めます。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
病院・病棟オリエンテーション・電子カルテ訓練

和光会入職者研修

看護助手、特殊ベッドの操作、日常業務に必要な事

医療安全、感染対策

看護部の教育

日勤の受け持ち患者数
●日勤看護師とペアになり受け持ち患者を徐々に増やしていきます。

  • 入職~1か月
  • 2名を基本とする師長と相談しながら、受け持ち患者の数を調整します。
●日勤看護師とペアになり受け持ち患者を徐々に増やしていきます。

  • 入職~2週間
  • 2名~
  • 3週間   
  • 4~5名
夜勤
夜勤の自立:6か月目を目標にします。

夜勤の自立:4か月目を目標にします。
(その方の状況に応じて調整)

 

採用情報 

認定看護師紹介 

「摂食・嚥下障害看護」「特定行為」 伊丹和美

私の父は脊髄小脳変性症で、主症状の嚥下障害により「食べたくても食べられない」姿を見てきました。
そして、父のように嚥下障害のために苦しんでいる患者さんに対して何をしたらよいのか毎日悩んでいました。
認定看護師として5年が経過しました。嚥下障害者さんの役に立ちたいという思いが募り、摂食・嚥下障害の認定看護師を目指しました。
 
口から食べることは生きていくための手段でもあり、生活していく上での楽しみや希望でもあります。その機能が失われるとQOLは大きく
低下します。また、誤嚥性肺炎などは命の危険に関わります。こうした意味でも、摂食・嚥下の領域は看護でも重要な位置を占めているの
ではないでしょうか。
 
そんな食べるという機能を一人でも多くの人に、より長く持ち続けてもらえるように嚥下障害患者さんの「食べたい」を支える看護を提供し
していきたいと思います。

介護職のサポート

入職者の支援体制

  

●介護職(看護助手プログラム)
  和光会では医療に強い介護職の育成にも力を入れており、山田病院はその育成機関としても位置付けています。
  和光会の介護職にとって医療に触れる貴重な機会です。

新卒 3~5か月かけて業務を覚えていきます。その後、夜勤が始まります。
勤務時間中に初任者研修への参加ができます。
途中入職者
(ブランクあり)
1か月目:先輩と共に業務を行い、山田病院での業務に慣れていただきます。
2か月目:夜勤の見習いが始まります。
3か月目:夜勤独り立ち
途中入職者
(ブランクなし)
技術チェックを毎年行い、合格を目指します。合格するとケアに自信が持てます。環境ラウンド(担当部署の整理整頓など)ではリーダーシップをとり環境改善に取り組んでいます。
外国人材 日本語能力によって異なりますが、3年目には一人で夜勤ができることを目指します。

※和光会グループでは、病院の介護職も介護施設の介護職と同様の処遇改善を行っています。

●介護職(入職者研修)
入職~6日目まで入職者研修を行います。入職に必要な研修を受けながら進めます。
介護職未経験者に対しては、基本的技術を研修します。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目
病院
病院オリエンテーション
車椅子移送
シーツ交換
和光会入職者研修 ベッド操作・CS操作
清拭
オムツ交換
感染対策
医療安全
ナーシングスキルの使い  方
パワハラについて考える
物品の名前

早番・遅番 早い方は、1か月目から開始します。入職者の経験により勤務を決定します。
夜勤 夜勤は見習いから始めます。
介護職の経験のある方は2カ月目から、経験のない方は、5~6か月までに成長に合わせて見習いから始めます。
経験が無いからと心配の必要はありません。

 

現場の声

看護部の職員紹介

 
ママさんNs
Aさんのコメント
バンビ(和光会保育所)が敷地内にあることで、子どもを預けやすく、休みの融通もしてもらえます。働くママさんにとって働きやすい環境だと思います。
やりたい看護を目指す
Kさんのコメント
退院支援をしたい。「患者・家族が望むところに帰ることができる」そんな看護がしたいと思い、山田病院に転職してきました。
 
 
プラチナNs
Tさんのコメント
今の生きがいは、孫と過ごすこと。孫のためにももう少し頑張って働きます。
年をとっても働きやすい職場です。
癒しのNs
Nさん
法人内にご主人も働いています。夫婦で頑張っている主任さん!
 
 
介護の新星
Hさんのコメント
結婚を考えて岐阜に来ました。以前から介護の仕事をしていたので、将来も考え、安定した山田病院を選びました。
介護の担い手
外国人の皆さん
仲間と協力して働いています。
 

 

● 日々の看護でやりがいを感じる時●

 

退院支援における病棟看護師の役割   チームで行う褥瘡ケア
 病棟看護師の退院支援の役割として①患者・家族の意思決定支援 ②療養指導 ③地域サービス支援 ④多職種連携のパイプ役があります。私はその中で「意思決定支援」を重要視しています。日々患者さんを大切にして関わることで信頼関係が構築できていきます。すると自然と本心を聞くことができ、その思いに沿った退院支援に繋がると感じます。退院支援が困難な時もありますが、笑顔で住み慣れた自宅に退院が可能になった時はやりがいを感じます。今後もそんな笑顔を大切に頑張っていきたいと思います。
 
 昨年度新規褥瘡発生9件、持ち込み68件、褥瘡発生率1%未満、有病率12.9%。褥瘡がある患者さんの入院が多くなっています。医師・看護師・栄養士・リハビリ・薬剤師が一丸となって早期治癒を目指しています。褥瘡があるとリハビリの進行や退院後の生活に影響します。持ち込みの場合は、少しでも改善し地域の介護者に繋げる事を目指します。地域に密着した当院の役割として、褥瘡ケアも地域連携の重要な項目です。褥瘡が治癒する過程を見ていると、自分たちが行ったケアが良かったのだと実感することができ、とてもうれしくやりがいを感じます。
患者さんの「食べる」を支える看護ケア   ACPを活用した看護実践
 多くの急性期病院では、入院期間の短縮により経管栄養の患者さんの経口摂取に移行する過程を最後までアプローチすることができません。しかし、山田病院では、回復期リハビリ病棟などがあり入院期間が長いため、経口摂取拡大のアプローチができ、患者さんの回復に関わることができます。また、スタッフ間において、患者さんの「食べる楽しみ」に根気強く取り組む風土があり、経管栄養から離脱できた時は、患者さんと一緒にスタッフも喜び、忙しい中でも看護のやりがいになっています。
 
 当院では入院時に患者さんの意向を確認し、患者さんの意向にそってケアを進めています。患者さんが最期まで尊厳を持って自分らしく生き抜く支援ができるよう、何度も多職種チームで話し合います。看護師は、患者さん・ご家族の話を傾聴・共感しながら意図的に対話を進めます。患者さんとご家族の思いのズレがある場合があります。その場合は、思いのズレをいかに調整し、患者さんの思いに近づけるかが重要なポイントです。患者さんの意向が一つでも多く実現し、患者さんが笑顔で過ごされる姿を見ることでやりがいを感じます。
認知症患者さんとのかかわり   寄り添う、ターミナルケア
 入院患者さんの多くが高齢者のため、認知症の患者さんも多くなります。その人なりに生活の仕方や人格を尊重してその人らしさを支える看護を行っていきたいと考えています。認知症状のある患者さんが不安なく入院生活が送れるよう、多職種が頻回な声掛けをします。また昼間はリハビリやデイルームで過ごすなど、常に誰かが傍にいて見守ったり、おしゃべりしたりと関わりをもっています。安心できる場所づくりをすることが、患者さんの明るい表情に繋がり、毎日のケアの大切さを実感しています。人権擁護の観点からも可能な限り抑制をしないなど、患者さんを大切にしています。
 
 1か月に1~8名の死亡患者さんがあり、緩和ケアを行っています。最後は家族の面会もフリーにして付き添いも許可されます。患者さんの苦痛をとり安楽に最期を迎えていただきたい。そんな思いで関わっています。ALS、心不全患者さんにも麻薬を使います。亡くなった後には、在宅医を含めてデスカンファレンスを行うこともあります。忙しい中でもできる事として、私は、「手を握ったり」、「背中をさすりながら」話します。患者さんが思いを話しやすくなり、涙を流される場面もあります。小さなケアですが、チームで協力し合って実践していきたいです。

 

職員の支援

福利厚生

●山田病院の福利厚生●

学習支援
看護協会会費支援というものがあり、半額支援してもらえます。 ナーシング・スキル®が導入されたので、動画を使い不安な看護技術の学習がどこでもできます。院内みんなで使います。 看護協会研修参加費の支援制度があります。

ナーシングスキルⓒとは
e-ラーニングを活用した看護師継続教育ツール。手順が動画で作成されています。携帯からも見ることができます。

●白衣について●  
白衣が2年に1回変わり、新作を着ることができます。
次の更新は24年秋!
 

介護職
和光会グループが主催する「介護福祉士実務者研修」や「介護職員等によるたんの吸引等実施のための研修」があります。
※個人負担
勤務時間内に受講でき、研修費用も病院が負担します。
※病院負担は初任者研修のみです。
●和光会グループ共通の支援●
外部福利厚生サービス
(福利厚生倶楽部)
  永年勤続者表彰

レジャーや資格取得などの多岐にわたるお得な割引・優待メニューが利用できます。

見てみよう!福利厚生倶楽部 ▶
  勤続5年ごとに表彰。ギフトカードを贈呈!
     
職員住宅   特別有給休暇制度
補助があり家賃は15,000円~と低額なのも魅力!
県外からの入職者に人気です。
  入社後すぐ使える特別有給休暇を5日間付与。(病気の療養など要件あり)
     
確定拠出年金制度   職場の悩み相談窓口
職員の資産形成をサポートする制度です。   雇用・労災・健康・厚生年金など各種保険を整備しています。
 
職員の健康支援
●医療費補助
 和光会グループの医療機関は無料で受診できます。
 (上限2万円/月)
●インフルエンザ予防接種
 インフルエンザシーズンが到来する前に、予防接種を行っています。職員は無料で接種できます。
●健康診断
 年に1回の定期検診を行なっています。また、39歳以下の入職者には麻疹、風疹、ムンプス、水痘の抗体検査を行っています。
●各種保険
 雇用・労災・健康・厚生年金など各種保険を整備しています。
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